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 トピックス

  

                   釣りに関するニュースを集めました(平成20年度〜25年度)

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    秋の旬魚・マサバ                       朝日新聞・朝刊 015.10.17 より
                               魚市場歳時記・中部水産 神谷 友成
  水産市場でサバと言えば、マサバ、ゴマサバと輸入物の大西洋サバ。
「秋サバは嫁に食わすな」のサバはマサバ
のことだ。
  日本全国の沿岸に生息し、春から夏に北上し、秋から冬にかけて南下するのが主流。
おかずとして、とても身近な魚。消費者の認知度も高く、古くから、数々の慣用句がある。
  刺身から塩焼き、煮物から揚げ物まで、料理の幅も広く、
一般向けとブランド物で10倍以上の価格の差も生まれる、奥の深いサカナだ。
  「サ・バ」の語源は、「小さい・歯」、「狭い・歯」といわれる。すしネタとしてもなじみ深い。
    では
、「バッテラと棒寿司、違いはあるの?」。 良い質問だ。 答えは、全然違う。 
バッテラと棒寿司、どちらもシメサバをネタに使うが、
バッテらは型抜きして作る。
いわゆる箱寿司
。四角い箱型で作る押し寿司が箱寿司だから、サバの押し寿司=バッテらと言う人もいる。
ゆえに、切り口は四角。
  一方、
酢飯に、ネタの酢〆のサバを乗せ、棒状に巻き固めたものを棒寿司と呼ぶ。切り口は丸い。
バッテラのサバは薄くそいで、箱一杯にまんべんなく広げ、押す。棒寿司のサバは、三枚おろしをそのまま使う。
身が厚く、ご飯よりサバの方が大きいくらい。 なるほど!!。 バッテらの方が、より日常的なわけだ。
  

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           伊勢湾の アサリ 全滅!!      015.03.20
     知多半島の伊勢湾側は、砂粒が細かく、砂の中の忍者の異名をとる 「ツ メタガイ」 が暗躍するには昔から良い海岸でした。 しかし、ここまでアサリへの食害が進んだ背景には、
木曽三川からの砂 と淡水の流入量の減少があると思っています。 ツメタガイ、サキグロタマツメタガイ、そしてヒトデも真水に弱く、河 川からの大量の出水で死滅してしまいます。                                              (出所: 伊勢三河湾流域ネットワーク・アジアの浅瀬を守る会)
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          {中日新聞記載記事   015.03.19  より。}
      [知多のアサリほぼ全滅 潮干狩りに打撃]            015.03.19付
  毎年10万人ほどが訪れる、愛知県の知多半島の伊勢湾側にある主要な潮干狩り場が、今季、相次いで営業中止を決めた。 天敵の 「ツメタガイ」 による食害などが原因で、アサリはほぼ全滅状態。 
 
 営業中止を決めた潮干狩り場は、分かっているだけで県内では、7カ所に上る。 漁業関係者は 「こんなことは初めてで、損害は計り知れない」 と頭を抱えている。
 昨年、4万5千人が訪れた常滑市南部の、小鈴谷(こすがや)・坂井の潮干狩り場は、今年も、4月中旬から7月上旬の営業を予定していた。だが、ツメタガイが食べたとみられる、殻に穴の開いた稚貝が大量に見つかり、3月上旬、中止を決めた。 沿岸では、例年の数倍のツメタガイが見つかっているという。
 小鈴谷漁協は、昨年7月ごろ、ツメタガイの増殖を受けて、アサリ漁を早めに打ち切ったほか、例年の3倍近い120トンの稚貝をまいたが、だめだった。 畠豊春組合長(71)は 「組合員の生活に打撃を与える深刻な事態。来季に向け、ツメタガイの除去に力を入れるしかない」 と語る。
  南隣の美浜町でも、上野間、奥田北・中・南の4場が、すでに昨年12月、今季の営業中止を決めた。 昨年6月にシーズン途中で初めて営業を打ち切り、増殖に取り組んできたが、食害に加え、冬場の強風で砂場の稚貝が流出したのが響いた。 町担当者は 「潮干狩りのシーズンは、宿泊施設や他の観光施設の稼ぎ時なのに」 と心配する。  三河湾に面した西尾市の宮崎東海岸でも、今季、営業を取りやめる。 同海岸では、貧酸素水塊が原因という指摘もあるという。 県水産課の担当者は 「昨年より成育がいい、という場所もあり、県内全体が悪いわけではなさそう」 と分析する。
  一方で、同じ伊勢湾沿いの、津市の御殿場海岸は、4月から営業する予定。 2年連続で壊滅状態だった静岡浜名湖ではことし、例年通り5月から営業する。
  愛知県水産試験場漁業生産研究所(南知多町)の宮脇大主任研究員は 「ツメタガイの餌を食べる行為は水温が高いと活発化するため、知多半島の、伊勢湾側の海域の水温が、上がった可能性がある。 冬場に強風が吹きやすい地域で、死滅へ追い打ちをかけたのでは」 と推測している。

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     ハゼの生態紹介 朝日新聞・朝刊 013.08.17 森山 敏男 記者
      
[ 性転換・共生・・・新種公開も ]
   日本の魚の中で500種類以上の仲間がいるハゼに焦点を当てた企画展 
「ハゼの魅力・・小さな成功者」 が、碧南市海浜水族館で開かれている。
   国内の水族館で初公開の新種のほか、性転換・共生など珍しい生態を紹介している。
   
ハゼの研究者として知られる天皇陛下の論文や、陛下が研究対象に選んだのと同じ種類の標本や生体なども展示されている。
   ハゼはスズキ目のハゼ亜目に属し、最新の図鑑「日本産魚類検索・第3版」によると、日本産魚類4210種類中、ハゼの仲間は518種類。全体の1割以上を占める主流の魚類だ。
   目玉となるのは
、昨年発見された新種 「ヒスイボウズハゼ」。 沖縄地方の河川に生息し、ふだんは白地に黒の線が入った体が、繁殖期になると頭の部分が青のメタリック色に、胴から尾にかけては、だいだい色に変化する事から名付けられた。
   性転換する魚としては、クマノミの仲間がオスからメスに、ハタの仲間がメスからオスに変わることが知られている。 いずれも一方向のみの転換だが、ハゼの仲間の
「オキナワべにハゼ」「キイロサンゴハゼ」は、両方向に性転換するのが特徴。 メス同士を水槽に入れると、大きな方がオスになろ。 その後同じ水槽にオスを入れると、性転換したオスは再びメスに戻る。 性転換に要する期間は1週間から10日間。 種を受け継ぐための究極の繁殖能力だ。 
   ほかにも、えらや皮膚で呼吸し、胸びれで干潟を移動する
「トビハゼ」、テッポウエビの巣穴で共生する「ヤシャハゼ」なども。 ヤシャハゼは危険を察知すると、ヒレを動かしてエビに合図を送る。触覚で合図を受け取ったエビは素早く巣穴に逃げ込むという。 トビハゼと、同じ水槽で展示している「ハクセンシオマネキ」は、水族館職員が県外で捕獲した。
   9月1日までの特別展期間中は休みなしで午後6時まで開館。 8月中の土曜日は午後9時まで
「夜の水族館」を開いている。15歳以上520円、4歳以上15歳未満210円。 併設の「市青少年海の科学館」は無料。

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      海の浄化に アマモ再生へ           朝日新聞・朝刊 013.08.17 松永 佳伸 記者
      
 [ 蒲郡・三谷水産高生が取り組み ]
   蒲郡市の県立三谷水産高校海洋資料科の2年生18人が、三河湾に海草のアマモの群落を再生させようと取り組んでいる。  今月5日には、同市三谷町の
県水産試験場本場で種子の選別作業に汗を流した。
   アマモ場の再生は、漁業者らでつくる
蒲郡市漁場環境保全協議会が、5年ほど前から本格的に取り組んでいる。  県水産試験場によると、伊勢・三河湾沿岸のアマモ場の面積は、1955年ごろには約200平方キロあっが、現在では、数平方キロと壊滅状態になった。沿岸域の埋め立てや水質の悪化などが原因とされる。
   アマモ場を再生することにより、海中の栄養を吸収したり、光合成で酸素を生み出したりして、海の浄化にも役立つ。 また、潮流を和らげ、子魚や稚魚の生息場所が出来ることから、
藻場は 「海のゆりかご」 と言われている。
   生徒たちは6月下旬、同市西浦地区でアマモ約250キロを採取し、水層で育ててきた。  今月5日は水で洗い流しながら約10万粒の種を丁寧に選り分けた。  種は冷蔵庫で保管して、11月ごろ、マットに付着させて西浦・形原の両地区の海底に設置し、アマモ場の再生を目指すことにしている。     
 

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     魚のオス・メス見分けられる?    朝日新聞・朝刊 013.08.17
                               魚市場歳時記・中部水産 神谷 友成
  夏休みになると鮮魚コーナーには子供連れが目立つ。 夏の課題や研究テーマを「魚」にしたのか、単なる興味なのかは別にして「このサカナ、オスですか? メスですか?」と魚売り場の店員に質問する子供が増えるのもこの次期が多い。  そんな疑問や自由研究のお手伝いをしよう。
   結論から言うと、「見ただけでオス・メスが区別できる魚と、出来ない魚がある」。
   基本的に1対1で 「結婚の儀式」 をするものは、外見からオス・メスが識別できる。 サケ・マダイ・カワハギ等がそうだ。 外見は、相手を見分ける時に必要になる重要なポイントで、一般的に、色や大きさ、ヒレなどのパーツの形などに違いがある。
   一方、「群れ」 で生活し、「群れ」 で結婚の儀式をするものは、「群れの行動」 に従えば良いため、相手を選ぶ必要がない。 そのためか、外見で区別できない。 例えば、アジ・サバ・イワシなどがそうだ。
   別の観点で見れば、1匹のオスに複数のメスでハーレムを形成することで子孫を残す基本形だが、敵から身を守るために 「群れ」 で生活するものや、1夫1婦制で生活するものも存在するわけだ。
   そして、それぞれの特性に合わせた漁法で漁獲されているのだ。
更に興味が湧いてきたら、ネットや図書館などで、詳しく調べてみよう!!。
   夏休みは、未来の研究者を作るきっかけを生む。
 

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  藤前干潟にかかわるみなさま  :    「藤前干潟を守る会」  新体制ご挨拶    012.06.06
     「藤前干潟を守る会」の活動にご協力いただきありがとうございます。
  当会では先日総会を開催し、今期より亀井浩次が理事長を務めることとなりました。
辻淳夫前理事長が脳梗塞に倒れて2年余、亀井が副理事長兼理事長代行という形で活動を続けてきましたが、いつまでも「代行」という無責任な立場を続けるわけにもいかないという判断もあり、ちょうど役員改選の時期と重なったこともあって、新体制に移行することにしたものです。

  
理事長に亀井(新任)副理事長に坂野一博(再任)ジャレル・ダグラス(新任)、新設された事務局長川村公子、という体制になります。
  辻前理事長は新設された「名誉理事長」という肩書きになります。
右半身が動かず言葉が出ない、という状態は変わりませんが、意識ははっきりしており、多少のコミュニケーションもとれるようになってきました。最近では当会や他団体のイベント等にも顔を出すようになり、みなさまにお声をかけていただく機会も増えています。当面は静養につとめながら、何らかの形で活動が再開できる状態になるよう回復を待っている、という段階です。
  当会新体制ともども、温かく見守っていただければ幸いです。
今年2012年は、藤前干潟がラムサール条約に登録されて10年目にあたります。
多方面のご協力の上に藤前の保全が実現したこと、また 「先に解決をみた者は、まだ解決していない者を助ける義務がある」 ことを銘記し、環境を重視した持続可能な社会の実現のために活動を続けていきたいと思っています。
  さまざまな場面でご協力をお願いすることがあるかと思います。今後とも、よろしくお願いします。
    NPO法人 藤前干潟を守る会  亀 井 浩 次
                    eenwkngo@gmail.com

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    日本海で暖海系のサワラが急増し、九海水温の上昇近海の魚に異変  011.02.08 朝日新聞
       
 ・・・暖海系のサワラ、日本海で急増など
  九州や瀬戸内海では、エイによる二枚貝の食害が目立ってきた。
  日本近海で、水温上昇によると見られる魚の異変が起きている。
日本海では、最近5年の魚の種類の記録をみると、1970年ごろには確認されなかったクロホシフエダイなどの魚が32種も見つかった。
  日本近海で目立つ海水温の上昇は、10〜20年規模の水温変動と、温暖化による海水温の底上げとが合わさって起きている。海面水温の年平均値は、過去約100年ですでに0.7〜1.7度上昇した。
日本近海は世界的に見ても、特に水温上昇率が高い。これが、今世紀末にかけて、過去100年の約2倍のペースになると予測されている。
  今世紀末には、日本の川から
サケ姿がほとんど消える可能性がある。
表層の海水は、冬に冷やされて沈むことで、深い場所から、植物プランクトンを育てる成分(栄養塩)が温暖化が進むと、この働きが弱まり、植物プランクトンが減る。その影響で2050年には、
サンマの餌となる種類の動物プランクトンも、季節によっては、北海道沖で2000年の半分、北関東〜東北沖で4分の1程度に減る。餌の減少で、2050年にサンマの体長は今より1センチ、今世紀末には、2.5センチ小さくなる見通しだ。ただ、回遊パターンが変化し、産卵期にエサをとりやすくなり、2050年の産卵数はむしろ2割増えるという。したがって、小ぶりにはなるが、数は増える。親魚の南下時期は遅れ、サンマのシーズンは、秋から冬にシフトすると見られる。
 
 サワラにも異変が起きている。暖海系の魚で、主に東シナ海や瀬戸内海で漁獲されてきたが、1999年を境に日本海で急増した。
  有明海や瀬戸内海に大漁に現れ、アサリなどの二枚貝を食害する
「ナルトビエイ」。暖海にいるエイで、体重50キロに達する。丈夫な歯で二枚貝を割り、大きな固体は一日に数百個も食べることがある。
有明海では4〜11月に出現し、1990年代から被害が目立つ。これから温暖化が進めば、更に北へと広がる。
  水産研究センター中田部長は「海水温の上昇で増えた魚種は積極的に利用し、減りつつある種類については、しっかりと資源管理を進めてゆくことが重要」と話す。         (山本  智之 記者)

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          深い海を避ける魚たち               朝日新聞      011.09.16      
  
 伊勢湾では、タコやアナゴが表層を泳ぐ。海底に居るはずなのに、水が悪いとう浮かんでくるのだと、県白子漁港第18かぎや丸黒田貴司船長。悪い水とは、例年5〜11月に湾内の海底で発生する貧酸素水塊をさす。
  魚群探知機は、中層にいつまでも帯状の魚群を映し出している。水が良くないので、下へ逃げられないからだ。
  三重県で
「バッチ網」漁をするのは40船団、小型2艘曳き「船曳漁」は49船団だが、9年前より18船団減った。愛知県の「シラス・イカナゴ船曳き網連合会」では、船曳き漁業は127船団いるが、10年前には150船団だった。連合会会長の高塚武史さんによれば、昔から「海がうむ」と言って、夏場は水が悪くなる。それを膿んでいると言った。今で言う貧酸素のことだろうと。イカナゴは、貧酸素水塊が及ばない湾口部の砂底で6月ごろ「夏眠」し、水温の下がる11月下旬以降に産卵、孵化して湾内に入る。カタクチイワシも外海で産卵、孵化して入ってくる.。     
どちらも上層・中層を泳ぎ、貧酸素の影響を受けにくい。
 
 伊勢湾のイカナゴ漁は資源管理型漁業の全国の模範だ。1978年から82年にかけて5年間に及んだ
不漁を機に、両県の漁業者が歩調を揃え、漁期の解禁と終漁、一日の「網入れ」「網合わせ」も一斉に実施。毎日の漁獲量を積算して、再生産できるだけの「親」を残して漁を終える。
  船曳き漁の愛知・三重の漁獲量は愛知は1980年の4万9千トンをピークに、2005年が2万7千トンに半減。三重は1971年の5万1千トンをピークに2005年は1万7千トンと三分の一に激減している。

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     藤井 繁克氏 (釣具のがまかつ会長) 逝去  011.10.08 朝日新聞・ひうちまさのり記者

     釣具業界のカリスマ経営者であり、永遠の釣り少年であった藤井 繁克氏が6月17日逝去された。
85歳であった。

   1926年、播州釣り針の産地である兵庫県西脇市の蒲江で、毛針業者の5人兄弟の末っ子に生まれた。この出身地と自身の名前から一文字ずつ取り、55年に同市に「蒲克釣本舗」を創業した。
   はじめは夫婦二人三脚で始まり、ばら売りだった糸付き針を、もつれずに仕掛けごと抜けるパッケージにして販売するなど、釣り人の視点に立ったアイデアを数多く実用化し、有数のメーカーに育て上げた。
   創業期の苦難の時期を支えた原動力は、釣りへの情熱だった。「事業欲よりも釣り人に喜ばれるためにこだわる人でした。」と専務の奥さん81歳。
   釣り仲間と肌着一枚で酒を酌み交わすのが何よりの楽しみだった。枕元にいつも手帳を忘れず、仲間の意見をメモして、製品開発に生かした。海も川も行ったが、特に好きだったのは、アユの友釣り。7月20日のお別れの会では、釣り仲間が持ち寄った全国57河川のアユ1700匹が、大好きな日本酒とよく合う塩焼きで並んだ。  棺には、天国でもとの思いを込めて、愛用のアユダモが納められた。

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  伊勢湾・「死の水塊」広範囲に・・・         011.09.13    朝日新聞・佐野登記者
                  低層の魚消えて漁法変更
  011年8月初め、知多半島沖で、観測船から
溶存酸素量((DO)を測った県水産試験場漁場環境研究部岩田靖部長は、
海が穏やかなのに漁船が出ていないわけは、海水に溶けた酸素の量が極端に少ない
「貧酸素水塊」が発生しているせいだと語る。
6月初旬に確認され、7月には伊勢湾中央部や奥部でも見られた。
漁船が居ないのは、魚が酸欠で姿を消したからだ。
  7月の台風6号で海がかき混ぜられて、いったん消えていたが、深場で発生していた。
三重県伊勢市漁協・副組合長の浜口惣七さんによれば、1999年秋、地元の海岸が約1キロにわたり、
アサリの死骸(貝殻)が海岸に打ち上げられていたという。これも貧酸素で酸欠死していたのだ。
貝類や魚類が生存するには、DO値が1リットルあたり3ミリグラム以上必要とされる。8月の観測で、
海底は2ミリグラム以下の貧酸素水塊に覆われ、中部空港島の近くや湾奥では、0.2グラムと極度に低いところもあった。
魚は泳いで逃げれるが、すばやく逃げられない生物は死滅する。
  
貧酸素水塊は、川から流れ込む窒素やリンによる富栄養化で、植物王ランクトンが大漁発生し、赤潮が恒常的に起きる。
プランクトンの死骸は海底に沈み、バクテリアが分解する際に酸素を消費するため、貧酸素化する。

夏場は海水面と海底の水温に差があるため、上下層で混ざり合わず、海底の貧酸素状態が長期化する。
例年この状態は繰り返され、5月から10月まで続く。
漁業への影響も大きく、低層に住む魚が減り
、愛知県では、 
底引き網漁からイワシ・イカナゴなど表・中層を泳ぐ「浮き魚」主体の船挽き漁に変わってきている。

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           ウニもアワビも津波に流された・・・岩手 大槌湾の調査        011.04  朝日新聞より

  岩手県の大槌湾で11〜12日、海底の生き物絵への津波の影響をみる初めての潜水調査があった。
  調査した東京大学大気海洋研究所の河村和彦準教授によると、ウニやアワビなどの減少確認された。
 「えさになる海藻は多いので、数年で回復する。 今年の漁は控えめにしたほうがいい」 としている。 
  同研究所と水産総合研究センターが5年前から、同県大槌町長根島周辺の、水深約10メートルの海底で、年4回定点観測してきた。 2メートル四方の枠の中の生き物を8地点で調査。 
  昨年は44〜52個だったエゾバフンウニは2個に、140〜160個だったキタムラサキウニも59個に減っていた。
5センチ以下のアワビはわずかで、昨夏に放流した稚貝は見つからなかった。 付着力が弱い貝が津波で流されたと見られる。    (中山由美・記者)

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   「森は海の恋人」の、気仙沼カキ漁師・畠山 重篤さん。
     東日本大震災・大津波に遭遇、母を失う

  「森は海の恋人」・・・・豊かな海には豊かな森が必要だと、約20年に亘り、カキの養殖をしながら、
山で植林活動を続けてきた宮城県気仙沼の漁師・畠山重篤さんが、今回の東日本大地震と大津波で、最愛の母を失った。海を最も愛している漁師の悲痛な想いを聴こう。
                  掲載新聞記事は−−−>>
こちら

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    世界初の快挙・・・ウナギの産卵場所を特定    011.02. 読売新聞より

  「東京大学大気海洋研究所」と「水産総合研究センター」の研究グループが、ニホンウナギの卵の採取に世界で初めて成功した。
  場所は、グァム島の西方海域。 長年の謎とされてきたニホンウナギの産卵場所が特定された。
  産卵環境が詳しく分かれば、完全養殖の実用化の向けて弾みがつきそうだ。
  採取場所は、マリアナ諸島のグアム島から西へ約370キロ、海底山脈の「西マリアナ海嶺」の南端付近。水深約160m前後から、直径約1.6mm、受精後約30時間の31個の卵を採取。DNA解析で、ニホンウナギと判明した。
  ニホンウナギの養殖に使う稚魚のシラスウナギは、毎年漁獲量が減少している。
水産総合研究センターの田中秀樹・繁殖研究グループ長は「ウナギの完全養殖には成功して入るが、卵からシラスウナギに育つ確率はまだ1000分の1ほど。産卵環境の情報を稚魚の大量生産のッ技術開発に役立てたい」と言っている。

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       枯渇危機のリン、海藻を養殖して回収 011.01.08  朝日新聞より・中村 尚徳  (記者 )

  農作物に必須の三大栄養素(窒素・燐酸・カリウム)の内、リンは、リン鉱石より抽出するが、産出国は中国・米国など一部の国に集中し、あと50年で枯渇するとも言われ、世界の食料危機のなかで、戦略物資化している。
  中国などは、既に、レアアースなどと供に、輸出制限を始めた。リン鉱石を100%輸入に頼っている日本にとっては、死活問題になる。
  このような状況の中で、四日市大学の松永勝彦教授(環境化学)が興味ある提案をしている。
「海藻を化石燃料の代わりに燃やして、気化ガスから含有リンを水に溶かして、燐酸カルシュウムとして取り出せば、肥料に活用できるし、二酸化炭素も減り、湾の再生にもつながる」 と言うもの。
  乾燥した海藻のリン濃度は1グラムあたり2ミリグラム程度で、10万トンの海藻から数十トンを回収できる計算になる。
  岐阜市では昨春、下水汚泥の焼却灰からリン酸肥料を製造する日本初の設備を稼動させた。
大阪市などでも同様の試みがある。
  松永教授は、「伊勢湾で海藻を養殖し、その海藻を代替エネルギーとして使う場所を確保し、回収したリンの販売利益を養殖漁業者に還元できれば、事業として成り立つ」 と説明。また、こんぶの養殖は、魚介類の幼魚を育てる効果も期待できる。
  伊勢湾では、上流河川から流入するリンを含む冨栄養素の影響で、毎年赤潮が大発生し、その死骸(植物プランクトン)が海底に沈み、分解に酸素が使われて、海底に近い底層の海水は、無酸素か貧酸素状態になり、底生生物は死滅、それを食べる魚介類は全滅・減少して、食物連鎖が断たれる。
リンなどを吸収して育つ海藻の養殖は、こうした環境の悪化を防ぐ効果もある。
  「今の内にリンを輸入に頼らないで済む方法を確立しておかないと、日本の農業は成り立たなくなる」と松永教授は警告している。

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   伊勢湾の表層温度・過去最高!  010.09.09    朝日新聞より

  伊勢湾の9月の表層水温が、
1972年観測開始以来最高だったことが、三重県水産研究所の調査で分かった。今年の長期猛暑の影響と見られる。
  同研究所は月1回、伊勢湾内の16ヵ所で
表層と水深10メートル、低層の各水温を観測している。9月6日の観測で表層は、16ヵ所の平均で30度だった。過去最高だった85年の28.7度を大きく上回った。
  最も高かったのは、
四日市市沖約100メートルの31.2度中部空港島沖も29.9度あり、湾奥部で高かった。
  藤原正嗣・鈴鹿水産研究室長は 「陸地が暑かったから、海も表面が熱せられ、表面水温が上がった」 と説明する。
ただ、水深10メートルの観測地点の平均は24度で、平年の24.4度を下回った。低層の平均も21,6度で、平年の22.5度よりも低く、表層とは逆の結果が出た。
  藤原さんは「外海から冷た水が流入しているなら塩分濃度がもっと高いのだが」と首をかしげる。
                                                                  佐野 登 記者

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 「今年はエチゼンクラゲ激減」の謎     010.09.06 朝日新聞記事抜粋

  近年日本沿岸に押し寄せて、漁業被害を起こす厄介者。今年は
東シナ海で1000分の1に激減している。水産総合研究センターが6〜8月して分かった。広島大・上真一教授らが、中国沖で行った目視調査でも生息密度が昨年の千分の一以下だった。
  エチゼンクラゲは中国大陸の近海で生まれ、主に日本海沿岸に流れ着く。大発生は’05〜07年連続し、09年にも発生。特に
05年には対馬海峡経由、一日当たり最大3億〜6億匹が日本海に流入。’09年には静岡、11月には愛知や三重にまで流れ着いた。大量発生の原因としては、地球温暖化による海水温の上昇や河川からの汚水流入による富栄養化などが指摘されている。
  エチゼンクラゲが生まれる時期は4〜6月で、この夏の猛暑は関係ないと専門家は見る。むしろ、中国大陸沖で春先の水温が例年より1度ほど低かったので発生を抑えたとの見方も。
  エチゼンクラゲの親が生きるのは1年弱だが、
細胞の塊である「ポトシスト」の状態では、海底で何年間も休眠できることが最近の研究で分かってきた。今年は何らかの原因で、「ポトシスト」の多くが休眠状態を続け、クラゲ発生にいたらなかった可能性がある。ただ、上教授は「発生量が極端に少ない年がなぜあるのかは、化学的に証明できていない」と話している。

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         セントレア空港護岸で採れた海草を販売             010.06.17 伊勢三河流域ネットワーク

 ( 山崎川グリーンマップ主催者大矢さんからの情報);
  皆様、今日後期の「味わって知る わたしたちの海」の講座のお願いにセントレアに行ってきました。
今のセントレアの場所には、以前はアマモ場とノリの養殖場がありました。
飛行場ができることで、海の中の富栄養を吸収する機能を持つ場と、魚やエビなどの稚魚が育つ環境が失われたわけです。
それを補うために、飛行場周辺に中電の協力で人工的に造られた藻場には、
アラメカジメが植えられました。
  しかし、木曽三川が流れ込む常滑沖では、水が甘すぎることと、アイゴの食害でいつのまにか消え去り、冬の北西の風が当たり、波の荒い西側は
ワカメ、穏やかな東側はアカモクにすっかり置き換わってしまったそうです。
アカモクはホンダワラの1種で、知多半島の周辺にはたくさん生えています。
食べられるのは、伸びだしたころのほんの1週間ぐらいの期間のみで、地元の人は誰も食べません。
ただ、東北のほうでは、食べる習慣があるそうです。
  セントレアでは、今年アカモクを商品化しました。
きょう、話を聞いてきたのですが、決して収入を得るためではなさそうです。
海の富栄養を吸収した海藻をそのままにしておいてはいつまでたっても海はきれいにならない、というお話がありました。
それと漁師さんが収入を得られるように、と言う言葉もありました。
空港周辺のアカモクを摘み取るのは漁師さんです。
  空港に対しては、環境団体としては、よい感情をもっていないわけですが、きょうお話をうかがった「アカモクチーム」の方たちには、好感が持てました。(このことはテレビ愛知で報じられています。)
  みなさん、アカモクを食べましょう!
ユニーで売っています。(テレビ愛知Web)
                     
 http://www.tv-aichi.co.jp/news/2010/03/post-1491.html

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    知多の海岸 クサフグ一斉産卵    010.05.26 伊勢三河流域ネットワーク・HP

  山崎川グリーンマップ主催者大矢さんが、毎年この時期知多の海岸で、クサフグの大群が押し寄せ一斉産卵をする様子を観察していますが、今年も5月26日に南知多海岸某所で行われました。
  その様子が、伊勢三河流域ネットワークHPに掲載されています。
                     
http://www.isemikawa.net/?cid=7

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   第30回「全国豊かな海づくり大会」@岐阜長良川      010.05.06  岐阜新聞・WEB

  近代化の進展の中、人間の都合で自然は改変され、山、川、海のつながりは断ち切られた。
グローバル化する経済に巻き込まれて地域社会もバラバラになり、山・川・海は、それぞれに住む人々の暮らしの風景、意識の中からも遠のいた。
  今年6月、第30回「全国豊かな海づくり大会」が海と無縁の岐阜県の、長良川という河川会場で催される。
これも山・川・海一体の恵みを望む、環境の時代の象徴だろう。
  海なし県で開かれる海づくり大会を前に、山・川・海のかかわりをまず見直す。次に山と川の現状を検証する。そしていつか失われた自然とのかかわり方を学び直し、流域の暮らしと地域共同体の再生に取り組む若者らのさまざまな挑戦や、次代につなぐ動きをみる。
新しい海に注ぐ
「ぎふ海流」を探りながら、ふるさとやこの国の豊かな未来を考えたい。(岐阜新聞・WEBより)
            本文は--->>http://www.gifu-np.co.jp/
                               http://www.gifu-np.co.jp/tokusyu/2010/gifu_kairyu/

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      「ウナギの完全養殖に成功」 水産総合研究センター  010.04.08 産経ニュース

  水産庁などの委託でウナギ養殖の技術開発をしている水産総合研究センターは,8日、人工的に孵化(ふか)させたニホンウナギから次世代のウナギを育てる「完全養殖」のサイクルをつくることに成功したと発表した。
  ウナギ養殖は天然の稚魚を捕らえて育てる方法しかなく、完全養殖の成功は世界初だという。
センターによると、天然ウナギから採った卵の孵化には、1970年代にすでに成功していた。
だが、人工的に孵化させたウナギを卵が産める親魚にまで成長させることが難しかったという。
  センターはウナギに適したエサの改良などで、孵化から2〜5年間育てることに成功。
これらのウナギから採れた約25万粒の受精卵が3月に孵化し、今月2日に稚魚になる前の段階である仔魚(こぎよ)がエサを食べていることを確認した。現在、10万匹以上が順調に成長している。
  ただ、エサや養殖設備に課題があるほか、安全性の確認や味についても今後研究が必要で、
実用化のめどはたっていないという。
  ウナギの稚魚は昭和32年に207トンだった稚魚の捕獲実績は、平成20年にはわずか9トンにも減少。養殖のための乱獲による資源の枯渇が指摘されていた。
  センターの井上潔理事は「完全養殖は関係者の悲願だった。天然ウナギの保護に役立つとともに、日本の食文化を守る重要な技術となることが期待される」と意義を強調した。

                                  水産総合研究センター;  http://www.fra.affrc.go.jp
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 [独立行政法人;水産総合研究センターの発表内容]

   世界初の「ウナギの完全養殖」、ついに成功!
         〜天然資源に依存しないウナギの生産に道を開く〜
ポイント
  人工ふ化仔魚から成長したウナギを人為的に成熟させ、採卵・採精を実施 これらを人工授精、ふ化させ、ついに完全養殖によるウナギの仔魚を得ることに成功。

   水産総合研究センターは、実験室生まれのウナギのオスとメスに成熟誘導処理を実施することにより、卵および精子を採取し、人工授精したところ3月27日(土)にふ化仔魚を得ることができました。
   この仔魚はその後も順調に発育し、4月2日には摂餌の開始が確認でき、順調に成長を続けています。このことによりこれまで誰も成し遂げなかった悲願の「ウナギの完全養殖」が実現しました。
   この成果により、天然資源に依存しないウナギの再生産の道が開かれ、天然のウナギ資源の保護に役立つと共に、「鰻」という日本の食文化を守る重要な技術となることが期待され、ウナギの養殖にとって大きな前進です。
   今後、産卵場での親ウナギや仔稚魚の捕獲調査結果を加えて、成熟技術や餌の開発をより促進したいと考えています。
   *この成果は、農林水産技術会議委託プロジェクト研究「ウナギの種苗生産技術の開発」、水産庁委託費等により実施され得られたものです。

〔成果の概要〕
(1)・背景

   我が国のウナギ養殖では、その種苗は100%天然のシラスウナギの採捕に頼っており、不安定な採捕量による種苗供給と極端な価格の変動が養鰻経営を圧迫している。
   さらに、近年、ウナギ資源の急激な減少が危惧されており、2009 年度はシーズン前半のシラスウナギ漁が極端な不漁となり、ウナギ養殖に必要な量を十分に確保できない事態となった。
ウナギの人工種苗生産技術を開発し、天然資源に依存しない完全養殖を実現することが関係者の悲願である。
(2)・これまでの研究の流れ
   水研センター養殖研究所では、1998 年に、サメ卵凍結乾燥粉末がウナギの初期餌料として有効であることを明らかにし、人工ふ化仔魚を全長10mm まで成長させることに世界で初めて成功した。
続いて、1999 年には餌の改良により250 日以上飼育を継続し、全長30mmを越えるレプトセファルス幼生と呼ばれる仔魚(図参照)にまで成長させることに成功した。
   さらに、飼育装置及び飼料の改良を行った結果、2002 年には、ふ化後250 日前後で全長55mm 前後までレプトセファルス幼生を成長させ、約20 日間でシラスウナギに変態させることに成功した。
   その後、人工生産ウナギを親として次世代を誕生させる「完全養殖」を目指して、養殖研究所および志布志栽培漁業センターで実験室生まれのウナギ稚魚の育成を継続し、また、一部の個体については稚魚期にホルモンを投与することによって雌化し、雌雄の親魚候補として養成してきた。
   これらの親魚候補がふ化から2〜5年を経過し、全長45〜70cm に達したことから、人為催熟が可能と判断して本年初めからホルモンの反復投与による成熟誘起を開始した。
   その結果、雄では4週目から精液が採取でき、人為催熟が成功した。
雌は6週目頃から成熟の兆候である腹部の膨満および体重の増加が確認され、催熟開始から8週目の3 月26 日に排卵誘起に成功し、人工授精によって受精卵がおよそ25 万粒得られた。
   これらの受精卵は正常に発生が進み、翌日昼前からふ化が見られ、その後も順調に発育し、4月2日より給餌飼育を開始、順調に成長を続けている。
   また、今後も数個体の人工生産魚雌雄から採卵・採精して人工授精を実施する見通しである。
(3)・今回の成果の意義及び今後の展望
   人工生産したウナギを成熟させて正常なふ化仔魚を得たことにより、悲願の「ウナギの完全養殖」を世界で初めて実現した。
   本成果により、天然資源に依存しないウナギの再生産が可能となり、天然のウナギ資源の保護に役立つと共に、「鰻」という日本の重要な食文化を守る重要な技術となることが期待される。
   ウナギの種苗生産に関して、諸外国では稚魚(シラスウナギ)まで育てることにさえ成功しておらず、
国内でも養殖研究所から技術指導を受けた研究機関でのみ稚魚まで育てることに成功しているに過ぎない。
   このたび、水研センターにおいて人工生産第2世代の誕生に成功したことは、世界の最先端を独走する研究成果である。
   完全養殖が実現しても、国内のウナギ養殖に必要な億単位の種苗を生産する技術は確立されていないので、今すぐに養殖用種苗を人工生産によってまかなえるということにはならないが、この成果は、
資源の減少が危惧されている天然ウナギに依存せずに飼育下でウナギを再生産できることが示されたという点、および飼育環境に適応したウナギを選抜して世代を重ねることによって、安定的大量生産技術開発に向けての進歩が期待できるという点で大きな意義を持っている。
   今後も天然産卵海域での調査結果と併せ長期的な視野で研究を継続することにより、種苗生産規模の拡大を進め、養殖用種苗の一部を人工種苗で補うことによって天然資源の回復を図ることや、飼育下で世代を重ねることによって養殖に有利な形質を持った系統を作出することなどが期待される。
【用語の説明】
   
(完全養殖)・・・ 対象となる生物の生活史を人工飼育下で完結させること。
   
(プレレプトセファルス)・・・ この時期は前葉形仔魚期ともよばれ、ふ化後、レプトセファルスに達するまでの発育段階。全長3〜12mm。ただし、プレレプトセファルスとレプトセファルスの区分は様々な基準があり、
天然のプレレプトセファルスの標本が少ないこともあって、一概に大きさで区切ることは難しい。
   
(レプトセファルス)・・・ ウナギ類の仔魚期の名称で、透明な柳の葉のような特徴的な形をしていることから葉形仔魚とも呼ばれる。全長12〜60mm。
   
(シラスウナギ) ・・・沿岸や河口域に来遊するウナギの稚魚で、現在のウナギ養殖は全て天然のシラスウナギを捕らえて種苗としている。全長50〜60mm。
   
(変  態) ・・・オタマジャクシがカエルになるのと同様に、ウナギはレプトセファルスからシラスウナギへと、短期間に外部形態及び内部組織の劇的な変化がみられる。この一連の変化を変態と呼んでいる。

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   ガラパゴス島の9種が「絶滅」・・温暖化、乱獲の影響   09.12.15 朝日新聞

  独自の生態系を持つ南米ガラパゴス諸島で、一般的には5本の腕なのに、24本もの腕を持つヒトデなど、海の動植物9種が絶滅したらしいことが、環境団体などの調査でわかった。地球温暖化や乱獲の影響と見られる。
  絶滅したと思われるのは、ヒトデとスズメダイの1種。低温域に生息する藻類など7種の植物も約20年にわたって確認できず、絶滅した可能性がある。
  さらに、ダーウインの「進化論」で有名な小鳥・マングローブフィンチは約200羽に激減、固有種のガラパゴスペンギンなど、ほかの36種も絶滅の恐れがあるとされる。
  研究に当たった米国の海洋専門家シルビア・アールさんは「固有の野生生物が変化の先端にいるガラパゴスは、温暖化と乱獲の影響が最も表れている」と指摘している。
  名古屋市で2010年に開かれる生物多様性条約第10回締約国会議(COP10)では、こうした生き物の減少を食い止めることなどが議論される。                         (高山 祐喜記者)

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     揖斐川に異変?モクズガニ漁獲量が大幅減       09.12.05岐阜新聞(web版)

  揖斐郡揖斐川町の揖斐川で、モクズガニを獲る今年のかにかご漁が終わりを迎えた。
今年は漁獲量が大幅に減っており、川漁をしている同町北方の林幹夫さん(75)は「大水がなく、川底のカニの生息地が土砂で埋められたままになっている。来年以降、どうなってしまうのか心配だ」と、川の異変に危機感を募らせている。
  モクズガニは全国各地の河川に生息し、身は少ないがカニみそや卵巣が珍味とされている。
かにかご漁は、モクズガニが産卵のために海に下る秋から冬にかけての漁で、網で覆った直方体の鉄製のかご内にえさを吊るし、モクズカニが網の中に入ると出られなくなる仕組み。
揖斐川では上流の揖斐川町や下流の海津市などで行われており、下流での漁は12月ごろ始まる。
揖斐川町内でモクズガニ漁をしているのは林さんら数人。
林さんは例年300匹前後のモクズガニを獲っているが、今年の漁獲量は50匹足らずだった。
  不漁の理由について林さんは「昨年9月の西濃豪雨災害による土砂崩れで、カニがすむ川底の石と石の間が土砂で埋まったが、上流の徳山ダムが河川流量を安定させているので、これまでのように大水が土砂を洗い流すことがなくなったためでは」と推測している。
  河川流量が一定に保たれることが生物に与える影響について、魚類生態学が専門の岐阜大学地域科学部の向井貴彦准教授(38)は「天候や濁りの影響が生じにくくなり、繁殖行動に悪影響を与えるので流量の緩急が必要だ。流量が自然に近い状態になるよう、徳山ダムの弾力的な運用を期待したい」と指摘している。
    http://www.gifu-np.co.jp/

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         カワバタモロコに保護条例の制定      09.10.31

  カワバタモロコは、輪中地帯の農業と密接な関わりをもって生息してきました。
全国的には限られた地域での生息しか確認されていません。
今回、東海農政局が
岐阜県安八郡輪之内町で実施した「生息環境向上技術調査」により当町での生息が確認されました。
このカワバタモロコは環境省が作成する
レッドデータブックによると「絶滅危惧TB類」に分類指定されています。
そこで、町ではこのカワバタモロコを保護することにより、町民の豊かな情緒と生活環境を保全するため、町内に生息するカワバタモロコの保護を目的として条例を制定します。
 カワバタモロコ保護条例(案)
条例制定の目的
   町がカワバタモロコの保護のために行うこと
   町民のカワバタモロコ保護への協力
   学術研究等の例外を除いた
捕獲の禁止
   捕獲の禁止に違反した場合の罰則
などが定められています。
  カワバタモロコは、その生態から町の特長である輪中地帯の農業という歴史的な背景により生息してきました。
専門家からは、「以前は、濃尾平野で普通に見られたものだが、減少の一途をたどっている。そのような中、本町の広範囲に生息が確認されていることは、大変貴重な地域である」とのコメント。
  そこで、このカワバタモロコの保護条例を制定することは、町内に希少種が生息していることへの周知につながり、地域の環境や自然環境の保全に向けた意識の向上が期待されます。
町の広報誌では、平成21年4月号から毎月「カワバタモロコ」について特集を組んできました。豊かな農業地帯である輪之内町には、実は生き物の宝庫となっていたことを紹介してきました。
  水田にはサギが舞い、水路にはメダカ、フナ、ドジョウが棲んでいます。
どこにでもいると思っていた魚が実は、全国的にみると貴重な生き物であることもわかりました。
             引用---->>輪之内町ホームページ  http://www.town.wanouchi.gifu.jp

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           山崎川に今年もアユの遡上確認                         09.08.30

   今年も山崎川のアユの遡上が確認されました。今年で4年連続です。
アユなんて汚い川にでも遡上すると言われようが、川が汚れきって、アユの遡上がここ何年も途絶えていた山崎川にとっては、うれしい出来事です。(山崎川グリーンマップ・大矢)  http://www.m1.mediacat.ne.jp/~a-ohya/newpage24.html
     (写真は、山崎川グリーンマップ顧問の波多野さん撮影)。
山崎川もコイとミシシッピーアカウミガメがいなくなれば、在来の生き物達がもっと増えるのですが・・。

   常滑の火力発電周辺には、孵化しても溯上しない鮎が一年中いると、日間賀島の坂口さんから空港の工事中に西条先生たちと見学の行った時、聴いた事が有りましたが、今回は生き物の「生命力」の強いのに感心しました。(中部の環境を考える会・松井)
      山崎川グリーンマップ

    http://www.m1.mediacat.ne.jp/~a-ohya/

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     中川運河で魚大量死!               09.08.03朝日新聞

   名古屋市は2日、同市中川区内の中川運河で約2千匹のコノシロが浮いて死んでいるのが見つかったと発表した。運河を管理する職員が1日午後、同区西日置町のポンプ所付近で見つけた。
   市環境局によると、保険所などが付近の運河約3.3キロを調べたが、有害物質は検出されなかった。
雨で水底のヘドロが巻き上げられ、水中が酸素不足になったのが原因とみている。付近では7月19日にもコノシロが大量に死んでいるのが見つかっている

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    今年は エチゼンクラゲ大発生 の予想!             09.06.29朝日新聞
              最大級の05年に匹敵の可能性

  重さ200キロにもなり、漁業に多大な被害を与えるエチゼンクラゲが今年、大発生する恐れが高いことが、中国沖の調査で分かった。 成長途中の個体が例年になく多いという。
  今後の増え方や海流の状況によっては、太平洋側の沿岸域にも侵入して史上最大級の被害を出した05年に匹敵する大量のクラゲが、日本海に押し寄せる可能性がある。
  調査をしたのは、
上真一・広島大教授(生物海洋学)らのグループ。上教授は、国が進める「クラゲ類の大発生予測・制御技術開発研究」のリーダーを努める。
   06年から日中を結ぶフェリー上からエチゼンクラゲの発生量を観測。黄海南部、東シナ海北部で海面10メートル四方あたりの個体数を調べてきた。20〜24日の調査によると、傘の直径が10〜50センチ大のエチゼンクラゲが平均2.14匹観測された。同じ6月のデータで見ると
08年(平均0.01匹)の約200倍日本海側の定置網などに大きな被害を与えた07年(0.77匹)と比べても約2.8倍にのぼる。
   今年はクラゲの群れが日本海側に向かって張り出して分布し、太平洋側を含めた日本沿岸に流れ着きやすい状況になっているという。 上教授は「05年のような規模になる可能性がある」と警戒を呼びかける。
エチゼンクラゲは、春に中国近海で発生し、海流に乗って北上。日本には夏から冬にかけて押し寄せる。例年7月ごろに先頭の群れが対馬に到達する。特に量が多かった05年には、高知や和歌山、千葉県沖など、太平洋側の広い海域にも押し寄せた。

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          愛知県公式Webサイト「ネットあいち」より。
   「コイヘルペス・ウイルス病」の発生について     5月27日(水)発表
(1)・ 経緯
         5月18日 
 東山動植物園の上池において、コイの死魚を東山総合公園が確認した。 (5月22日までに計70尾)
    5月21日 名古屋市から県にコイヘルペスウイルス病検査の依頼。
    5月25日 愛知県水産試験場内水面漁業研究所弥富指導所の検査で、
           コイヘルペスウイルス病のウイルス陽性を確認(一次診断)。
         5月27日 独立行政法人水産総合研究センター養殖研究所の検査で、
                        コイヘルペスウイルス病のウイルス陽性を確認(確定診断)。
    名古屋市の東山動植物園内にある上池において死んでいたコイについては、
    検査の結果、コイヘルペスウイルス病と診断されました
(2)・ 
県内発生状況
    平成15年以来、平成20年までに、県内では
16件が確認されています。
     なお、
全国では1,732件が確認されています
(3)・ 
コイの放流について
    県内におけるコイの放流は、平成16年以来、
    
愛知県内水面漁場管理委員会の指示により制限されています。
    (平成21年3月17日愛知県内水面漁場管理委員会告示第1号参照)
    当該池の管理者である名古屋市に対しても、この指示に基づき、
    コイを他水域に移動することがないようお願いしています。
※コイヘルペスウイルス病はコイ特有の病気であり、万一
食べても人の健康に影響はありません。
コイヘルペスウイルス病についてはこちらをご覧ください。                          http://www.pref.aichi.jp/0000005237.html
[お問い合わせ]
   愛知県 農林水産部 水産課/環境・栽培グループ
   担当:平澤・黒田   電話:052-954-6461  内線:3791・3792

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    不思議な釣り療法・・・病院で、学校で                   09.04.26 
                                   中スポ掲載記事(海老原秀夫記者)より 
        釣り上げる瞬間、悩み忘れはじける笑顔
  余暇が増えると釣りが流行ると言っても、単に「安近短」だからという理由なら、ウオーキングでもジョギングでも、いろいろある。なぜ今、釣りなのか。
それは人を元気にする、釣り特有のパワーと無関係ではないはずだ。その効能は今、各方面から注目されている。
[病院で・・うつ病患者に効能]
  「1時間幸せになりたいなら酒を飲みなさい。3日間幸せになりたいなら結婚しなさい。1週間幸せになりたいなら牛を飼いなさい。一生幸せになりたいなら釣りをしなさい。」という中国の古いことわざを、まさか病院で聞けるとは思わなかった。愛知県犬山市にある
犬山病院。うつ病や総合失調症の集団リクリエーション療法の一つとして、釣りを取り入れている病院としても知られている。
そこで生活療法士として活躍する椎名悦史さん(34)は、このことわざを引用した後、こう言葉を継いだ。
「釣りには人の心を安らかにする何かがあるのでしょう。患者さんを見ていると、それを実感します」
同病院は釣り療法を行うのに、絶好のロケーションにある。近くを木曽川が流れ、
マス釣り場やヘラ釣り池も点在する。年に1〜2回、釣りの行事を企画するほか、釣り好きの職員と一緒にサオをかついで出かける姿も、よく見られるという。
  「普段はふさぐこんでいる方も、不思議なことに魚を釣り上げる瞬間は弾けんばかりの笑顔を見せてくださいます。悩みを忘れて楽しんでいただければ、気分転換にもなりますし、治療の一助にもなると思います」。
  院内に池を造る計画もあると言う。これも釣りの効能を認めている表れだ。「池を簡易マス釣り場にすれば、高齢の方や車椅子でお過ごしの方にも釣りの楽しさを味わっていただけます。笑顔がさらに広がれば、うれしい限りです」と、椎名さんは話す。
[学校で・・不登校児に積極性が]
   関西では
「FIE(フィッシング・イン・エデュケーション)」という活動がある。教育につりを取り入れようという動きだ。
高校の英語教師でもある峰松茂美さんが、同推進委員会代表を務める。2000〜02年の3年間、大阪の私立高校で試験的に釣りの授業を行い、
「釣りが人を育てる力を内包している」ことを確認。現在はファミリーを対象にした釣り講習会などを開いている。
   昨年11月には大阪府守口市の池で
「ヘラブナ釣り大会」を主催。参加者のなかには、不登校の小学生男児もいた。
その子は大会前に一度、練習で池に行ったものの、その日は釣れずじまい。それでも大会当日は自らスタッフに話しかけ、「前回はアカンかったけど、今日は絶対釣る」と宣言。結果、見事5匹釣り上げてニッコリ。
スタッフからは「あんな元気な子が不登校とは思えない」との声も漏れていた。
   「教育の現場でも、
釣りを通して生徒に積極性が出てくるという変化はよく見られました。釣りをすると、釣果を得るためにどうしたらいいか、自分で考えるようになります。それが人生を切り開く力にもなっていくと思います。さらに、釣りは無心にならなければ釣れません。それが心のリフレッシュにもつながるのでしょう」と、峰松さんは解説する。
   釣りは人間の狩猟本能を呼び覚ますゆえ、人を元気にするという説もある。釣りが持つ神秘的な魅力。それは釣り人を「太公望」と呼ぶ起源となった中国の故事からもうかがえる。太公望という人物は釣り糸を垂れていた時、通りかかった周の文王にスカウトされ、軍師となった。この時、釣り針は真っすぐだったというから、釣りは魚を上げるのが目的ではなかった。いわゆる「明鏡止水」に境地を得、飛躍の時を待つためのよすがだった。これは司馬遷に「史記」に出てくる逸話。古代中国でも釣りにはメンタル面での充電効果があるとみていたようだ。
   百年に一度の世界大不況といわれる昨今だが、「今は釣りで英気を養いながら辛抱する時」と、トヨタ自動車衣浦工場の西口嘉聡(26)さんの言葉。
雌伏から雄飛へ。不況になると釣りが流行る背景には、釣りの持つ不思議なパワーへの期待もありそうだ

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  週刊釣りサンデー創刊者の小西和人さんは1月7日、81歳で亡くなられましたが、
生前永年に亘り、単なる釣り好きから脱して、釣りを通して釣り人の代表として、入浜権や環境問題に、積極的に意見を申し述べ、行動を起こしてこられました。
一本筋の通った社会派の釣り人として、2月27日の朝日新聞・惜別欄に、悼む記事が掲載されていますのでご紹介します。(編集者)
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小西和人さん(元・週刊釣りサンデー会長)逝く。      09.02.27朝日新聞
        
−−釣りジャーナリズムを貫いた真の釣り人。−−

  「釣りキチ三平」で知られる漫画家の矢口高雄さんは25年ほど前、幻の魚イトウを釣りに中国東北部の奥地に出かけた。
瀋陽から列車で20時間、農耕車で湿地帯を分け入りさらに4時間。「最果ての川に日本で一番乗り」と喜んでいたら、白いアゴヒゲを蓄えた日本人に出会った。
「それが初対面。先を越されたって悔しかったけどすごい人がいるもんだと驚いた」。
  最盛期20万部を超えた雑誌「週刊釣りサンデー」創刊者は、世界最大の淡水魚ピラルクなど、いろいろな魚を求めて世界30ヵ国以上を旅した。
  元は毎日新聞の記者で、阪神支局にいた29歳の時、先輩に誘われて磯釣りに出かけ、51.5センチのグレを仕留めて人生が変わった。
その後赴任した高松や広島では釣りクラブをつくり、関西や四国の釣り場を開拓。日本の磯釣り・投げ釣りのパイオニアになった。
  76年、49歳で週刊釣りサンデー社を設立した。
  編集部員として支えた長男英人さん(54)によると、社訓は「釣り情報誌じゃない。釣りジャーナリズムや」。船代や宿泊代は必ず自前。釣れない時は「釣れない」と書くので関係者から苦情続出で、釣具メーカーの広告もよく止められた。
  オデキのできたイシモチを釣ったことで環境問題に開眼する。
「ヘンなお魚は人間の見張り役」と、読者が釣った奇形の魚の写真を載せる欄を設けた。
埋め立て地が広がる中、「自然の砂浜を守ろう」という入浜権運動に参加。釣り人400人が「なぎさを返せ」と叫ぶ「釣りざおデモ」を仕掛けた。
  死の1ヵ月前、英人さんに「おれはぽっくり逝く」。朝、一人で住んでいたマンションを英人さんが訪ねると安楽イスで動かない。長女みれさん(51)は「あとは釣りざおだけ持ってれば完璧な最後だったんですけど」。
  釣り糸を垂らしたまま、居眠りしてしまったような表情だった。
                                       (坂本 泰紀・記者)

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    「刺さった釣り針は切開して取れ」          09.05.06
      嫌気性の細菌感染により漁師死ぬ

  釣り針の傷口からエロモナス・ヒドロフィラという食中毒を起こす細菌が進入し、漁師が死亡したことが和歌山県・串本町の町立串本病院で分かった。
同病院では 
「肝臓障害など抵抗力の弱い人にしか感染しないが、傷口からも感染することがはっきりいたわけで、注意が必要」 と、漁師や釣り人に呼びかけている。
  同病院によると町内の漁師が同町沿岸で操業中、釣り針が右人差し指に刺さった。翌朝同病院に入院したが、すでに腕半分がどす黒い血の水ぶくれになっており、肝臓障害で体の抵抗力が弱まっていた。
抗生物質などを使って治療したが、内臓や筋肉の働きが低下し、ついに、多臓器不全で死亡した。
その後の調査で、肝臓障害の患者に感染するエロモナス・ヒドロフィラ菌が傷口から入ったのが原因と分かった。
  同菌が傷口から入り込むケースは「文献を見る限り、日本での報告は見つからない」という。漁師らの話では、
地元には昔から 「刺さった釣り針は抜くのではなく、切り開いて取らないと死んでしまう」 という言い伝えがある。
  同菌は水の中に居て空気に触れると死んでしまう性質があり、同病院では「切り開けば空気が当たり、菌は死ぬ。昔の人は経験からそんな言い伝えを残したのだろう。逆に、そんな言い伝えが古くからあるのは、この菌による死亡例が以前からあった証拠」という。
  診察に当たった西野幹夫副院長と前田重成外科医長は 「エロもナス・ヒドロフィラによる病気は、健康な人ではごくまれにしか起きないし、菌の検出が技術上やっかいなため、なかなか症例が無かった。いたずらにこの菌を恐れる必要は無いが、
肝臓に疾患のある人は海、川で仕事や釣りをする場合、けがをしたら病院にかかるように」 と話している。

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         「春の風物詩」コウナゴに異変    朝日新聞・朝刊 09.02.26
                            魚市場歳時記・中部水産 神谷 友成

  愛知県の春の風物詩「コウナゴ漁」に異変あり!。試験曳きの結果、今年は極端に魚影が薄いことが報じられた。水産市場の担当者をはじめ、関係者は一様に心配を隠せない。
  愛知県の漁業者はシラス加工に重点を置いて、稚魚(シラス期)の段階で集中漁獲したい。したがって解禁時期を早めたい。
  一方、三重県の漁業者はシラス加工と養殖魚のエサ用に重点をおいて、シラスから未成魚まで生活史全般にわたって漁獲したい。したがって解禁を遅らせたい。
  従来ならベクトルの違う二つの意見を調整し、解禁日を決めるのだが、今年はそれどころではない。三重県では資源保護のため、産卵後の親魚の漁は取りやめたと聞く。
  伊勢・三河湾の稚魚コウナゴは脂がのって味は抜群だが、保管時間に比例して脂が酸化するため、長期冷凍保存には向かない。それだけにレアな季節限定品として1年間待ち望んでいた逸品だ。
  昭和50年代に経験した長期的な不漁を防ぐため、愛知、三重両県の研究機関が資源状況をモニターしながら資源量を予測して漁業者に助言し、解禁日、漁獲総量、終漁日などを決定する資源管理型漁業モデルの代表格。
  手抜かり無かったはずなのに、2年連続で思うような漁が出来ない。 温暖化の影響か?。環境の変化は対策より早く進んでいる。

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          ディーゼル燃料を自然に生成する真菌、熱帯雨林で発見      09.01.23

        セルロースを分解するだけでなく燃料にまで一気に分解する菌が発見された。
       その名も真菌「グリオクラディウム・ロゼウム(Gliocladium roseum)  
        wired news より抜粋2008年11月 6日
         http://yasumiyama.blog60.fc2.com/blog-entry-1441.html

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          アユの友釣り だれでも大漁に?    08.12.24 朝日新聞
          愛知県水産試験場が漁協と協力して新種づくり

  アユ釣り人気の復活につなげよううと、愛知県は友釣りで今年の春先釣れたアユから新しい種苗をつくる、全国でも珍しい試みに取り組んでいる。
  友釣りでかかりやすく、病気に強いアユを作り出すためだ。地元漁協もアユの放流を一時中断するなどして協力している。
  愛知県豊川市の県水産試験場三河一宮指導所内の丸いプールでアユが泳いでいる。
豊川で今年5月、解禁前に友釣りで採った300匹の天然アユだ。
これには地元の漁協も協力し、6月からの釣り解禁初期でもかかりやすい新種開発をめざす「親の確保」が目的だった。ある程度大きくなるまで育て、それらの子供から種苗を生産し、来年放流する予定だ。「食欲も旺盛で、元気に育ってくれています」と主任研究員の中嶋康生さんは顔をほころばせる。
  一般に、川で生まれて春に海から再び川に戻るアユは「海産」、法流用に琵琶湖で生産されるものは「湖産」と呼ばれている。このところ各地での主流は「湖産」。閉鎖水域で育ち、闘争心が強いのが特徴だ。しかし、細菌性の病気で体表に穴が開く「冷水病」に弱く、放流後は感染源として疑われている。
  愛知県が開発し、冷水病に強い人口種苗も多用される。ただ、縄張りを守ろうとする闘争心が弱いとされ、友釣りでは釣れにくいが難点だ。
そこで、「水温の低い春先に友釣りにかかる天然アユは冷水病に強く、かつ闘争心が強い性質を持つはず」という仮説を数年前からたて、試行することにした。
  友釣りで釣れたアユから種苗をつくる試みは、以前、ほかの県で検討されたが、立ち消えになった経緯があるいう。それは、漁協にアユの放流を一時中断してもらったり、腕のよい釣り人を確保したりする必要があったためだ。
  三河地域では漁協の協力が得られたが、この背景には、アユ釣りの低迷がある。
釣りブームとされる中でも、アユ釣りは道具を揃えるのに10万円ほどもかかり、若い人に敬遠されがち。そこに冷水病が追い討ちをかけている。愛知県内のアユの漁獲量は、01年の217トンから、03年は125トンに激減した。06年は220トンに盛り返したが、安定はしていない。「今後も有漁料を確保するために協力していきたい」と、豊川上漁協の近藤宗夫組合長は話す。
   友釣り用のアユをめぐっては、岐阜県河川研究所(各務原市)が、「湖産」と冷水病に強いとされる「海産」を交雑させて新たな系統をつくり、限定的に放流することを検討している。
                                         (山本 晃一・記者)

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     ウナギの稚魚・養殖実用化へ生態のなぞ研究       08,11.06 朝日新聞 

  今までウナギの養殖は河口付近で捕れたシラスから始めるが、近年そのシラスが激減し、絶滅も心配されている。業者は1匹100円以下で仕入れないと商売にならない。
  ウナギは卵で生まれてシラスに育ち沿岸にたどり着き川をさかのぼり始めるまでに、透明で柳葉状のレプトケファルス(仔魚)という段階がある。三重県南伊勢町の水産総合研究センター養殖研究所でウナギ博士と言われている田中秀樹さんらの研究によればホルモン注射で成熟させた親ウナギの卵を孵化させ、レプトケファルスからシラスまで育てようというもの。
  実際のレプトケファルスは、はるか2千キロ南の海底で生まれ、海流に乗ってひらひらと漂いながら成長する。田中さん達はこの大洋を流れてくるのに似た状態をアクリル水槽の中に作り出す。自然に状態では、体長が5センチほどにならないと稚魚の変態しない。しかし当初は3センチにしか育たなかった。生存日数を延ばすかぎは水温、明るさ、エサだった。
エサは深海性のアブラツノサメの卵や沖アミに大豆ペプチドを加えた。さらにミネラルの吸収を阻害する物質を取り除くなどの試行錯誤を続け、やっと変態にこぎつけた。
  研究所で孵化したうち、エサを食べ始める1週間まで育つのが13%、100日まで生きるのは、親によって1〜20%とまちまち。この後、半分程度はシラスに育つが、そこまでかかる日数が150日から500日とばらついている。
  稚魚を養殖業者に出荷するには、まずレプトケファルスの大量飼育法を確立するのが課題。「天然のレプトケファルスが何を食べているのか、実はまだわかっていない。養殖の実用化の目標は10年先」とのこと。
  水産庁と水産総合研究センターは今年6月と8月に、グアム島近くのスルガ海山付近で、初めて産卵直後のニホンウナギを捕獲した。東京大学海洋研究所の塚本勝巳教授らも3年前、この付近で孵化した直後のレプトケファルスを採集しており、ニホンウナギの産卵場所はほぼ特定された。しかし産卵海域で卵を抱えた親ウナギはまだ捕獲されていない。
  レプトケファルスはここから北赤道海流に乗って西へ進み、途中北に向かう黒潮に乗り換え、宮古島付近でシラスに変態する。ここまで9ヵ月ほどかかるが、シラスになると1週間ほどで日本近海に流れ着き、河口付近の海底で待機。月のない大潮の夜に川に入る。
                                                             (六郷 孝也・記者)

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      性転換アユで「子持ち」を増やす・・・           08.11.06  朝日新聞
         高値のメスが必ず生まれる魔法の精子
 

     必ず雌の子が生まれる「魔法の精子」を使って、雌のアユだけを大量生産する技術を、岐阜県河川環境研究所(各務原市)が全国で初めて実用化した。
  「メスからオスに性転換したアユの精子を受精させた卵からは、必ずメスの子アユが生まれる」という性転換原理を応用したもの。
高値で取引される子持ちアユの大量養殖に向け、「性転換」後の精子の販売も開始。
  甘露煮や昆布巻きに使われる子持ちアユは高値がつくので、メスアユの量産技術は以前から研究されてきたが、そのなかで「性転換」は特に注目されていた。
  一般的に魚は、卵から孵化したばかりの仔魚の時点でメス・オスは決まっているが、生殖機能が発達していない。精巣や卵巣の生殖器は、水温や雌雄の密度など外的な要因で変化することがあり、ヒラメやメダカは、仔魚や受精卵の時期に水温が高い場所にいるとメスからオスに性転換が起こるが、アユも同様で、雄性ホルモンを混ぜたエサをメスの仔魚に与え、卵巣が精巣になるように性転換させると、遺伝的にメスだけれど精巣を持つ「性転換オス」ができる。その精子に卵を受精させると子アユは必ずメスになる。
  この技術はすでにニジマス、アマゴ、ヤマメなどでは実用化しているが、アユでは性転換が安定しないなど問題があり、アユ先進県の和歌山、徳島では断念した経緯がある。
  同研究所では約12年前、専門研究員の桑田氏を中心に研究を開始。従来は150日とされていた雄性ホルモン投与を210日に延ばしたところ5〜25%のメスアユを安定的に雄に性転換できた。岐阜県内の養殖業者で試験的に5年間続けた結果、02年に100万匹生まれた子アユは06年には1600万匹に増加。子持ちアユを安定的に生産できることが実証された。その研究目的が岐阜県内のアユ養殖業者の活性化にあったので、精液は県内販売に限り今年9月から1ミリリットル3,149円で販売しているが、その技術は他県にも公開指導するという。                                  (石倉 徹也・記者)

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   メバル3種は別の魚だった・・・  遺伝子解析し違いを裏付け   08.11.03 朝日新聞

   食用魚としておなじみの「メバル」は、「アカメバル」、「クロメバル」、「シロメバル」という独立した三つの種に分類できることが、京都大の中坊徹次教授(魚類学)らの調査でわかった。将来、魚類図鑑から「メバル」という表記は消えることになる。
    メバルは、北海道から九州の沿岸や朝鮮半島南部に多く生息する。赤色系や栗色系など、体色に複数のタイプがあることは、以前から知られていた。
    シーボルトが日本から持ち帰った標本をもとに約160年前、欧州の研究者は2種に分けるべきだと主張。その後もメバルをめぐって議論が続いていた。
中坊さんは甲斐嘉晃・京大助教授共同でメバルの分類研究をすすめてきた。
   アカメバルは体に色が赤っぽく、クロメバルは黒または青黒色、シロメバルは白っぽいものが多く腹びれが長い、などの特徴がある。
また、胸びれを支える小骨のような「軟条」の数は「アカ」は15本、「クロ」は16本、「シロ」は17本と異なっている。遺伝子の解析でも、それぞれが種のレベルで異なるとの結論になった。
   近年編集された図鑑で、中坊さんは「メバルにはA型、B型、C型がある」と紹介しているが、研究結果をふまえて別種と判断した。
   中坊さんは「3種の魚は交雑せず、群れの作り方などの生態もかなり異なる。資源量を調査する際には、区別してデータを把握することが必要だ」と話している。
                                          (山本 智之・記者)

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   サンゴ礁の貝が大阪湾に北上してきた          08.11.04  朝日新聞

  二枚貝の仲間で、熱帯や亜熱帯のサンゴ礁にすむ「ヒレジャコガイ」が、大阪湾に生息しているのが見つかった。
  これまでは本州最南端の和歌山県串本町の近海が分布の北限とされていた。温暖化の影響かどうかははっきりしないが、100キロ以上も北上したことになる。
  現場は神戸市須磨区の海岸から約70メートル沖合。深さ3メートルの海底で貝殻を大きく開き、ドレスのフリルのように波打つ軟体部を露出させていた。
貝殻の横幅は約14センチだが、成長すると50センチにもなる。
  東京海洋大の土屋光太郎順教授(軟体動物学)は「貝殻の表面に付着したフジツボの状態からみて、この海域で越冬して、少なくとも1年以上は生き続けテいるようだ」と話す。
                                           (山本 智之・記者)

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   沖縄でサンゴの精密調査始まる・・分布変化や白化    08.08.18 朝日新聞

  沖縄県の糸満市沖で、世界自然保護基金(WWF・JAPAN)と日本サンゴ礁学会によるサンゴの潜水調査が始まった。海底に占めるサンゴの割合や種類などを詳しく調べる。
  南西諸島全域に及ぶ調査の一環。これだけの範囲の精密調査は初めて。南西諸島では近年海水温の上昇による白化の拡大が心配されている。
  さらに石垣島と西表島の間に広がる日本最大のサンゴ礁域「石西礁湖」では近年、サンゴを食べるオニヒトデが大量発生し、駆除が追いつかない状況だ。
  こうした現状を把握し、地球温暖化に伴うサンゴの分布変化などを監視する基礎データにする。種子島から西表島までの計23ヵ所を調べ、年内に報告書をまとめる。
                                            (山本 智之・記者)

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        日本各地の温暖化により起きている現象      08.06.19 朝日新聞

   環境省の地球温暖化影響・適応研究委員会(座長・茨城大 三村信男教授)が取りまとめた日本各地で起きている温暖化によると観測・予測された現象についての報告書によると。
2020年〜30年に想定される影響をまとめたもので、コメの品質低下や集中豪雨による土砂災害の増加、熱波による死者の増加なども列挙している。
[北海道]
  *オホーツク海で流氷の減少
  *
鮭の生息域減少の可能性
  *礼文島などで高山植物が急激に減る可能性
  *感染症が北海道全域に広がる可能性
  *日本海北部で
スケトウダラの生息域減少の可能性
[東北地方]
  *竹林が増え、松枯れが拡大する可能性
  *白神山地などでブナ林の分布域が減少
  *
トラフグが東北・北陸でも養殖可能
  *少雪に伴うイノシシの分布拡大
[関東・中部地区]
  *茨城県沿岸全域で高潮と暴浪による被害(06年)
  *東京など多くの都市で熱中症患者が過去最高(07年)
  *富士山での永久凍土の区域の下限が上昇
  *諏訪湖の「御神渡り」が見られない回数が急増
  *南アルプスの高山帯でシカが増加
  *
琵琶湖でアオコ発生
  *福井などで梅雨前線豪雨による堤防決壊(04年)
[中国・四国・九州]
  *宍道湖で赤潮発生の被害
  *厳島神社回廊の冠水回数の増加
  *高知・菜生海岸での高潮被害(04年)
  *有明海でノリ漁期の遅れ
  *九州南部でサクラの開花遅れ
  *有明海や瀬戸内海などに二枚貝を食べる
熱帯性エイの分布拡大
[その他]
  *太平洋で
カツオ生息域拡大の可能性
  *東南アジアから日本脳炎を媒介する蚊が侵入
  *沖縄でサンゴ礁が白化、死滅

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         ヒトの祖先はナメクジウオ・・ホヤ起源説を否定      08.06.19 朝日新聞

   ヒトなど脊骨をもつ脊椎動物の祖先は、今までほとんど定説となっていた「ホヤの幼生がネオテニー変化したもの」との説を、京都大学、国立遺伝学研究所が米英などの研究機関と提携し、ナメクジウオの全遺伝情報を解読し、ヒトやホヤのゲノムと比較した結果、これを覆すにいたった。
   
ナメクジウオは浅い海に住む体長3〜5cmほどの生物で、日本では瀬戸内海などに生息する。背骨(脊椎)はなく、脊索と呼ばれる筋が頭から尾まで貫いている。「頭索動物」に分類される。
   
ホヤは、生まれた直後はオタマジャクシのような形をしていて尾にやはり脊索がある。
「尾索動物」に分類され、尾の脊索は成体になると消失してしまう。
   
ヒトなどの哺乳類や爬虫類、魚類などの脊椎は脊索が進化してできたとされ、ヒトも大きくはナメクジウオやホヤと同じ「脊索動物」に属する。
今までは最初にホヤが生まれ、その後、形態がより脊椎動物に近いナメクジウオが現れたと考えられていた。
   研究チームは今回、
ナメクジウオのゲノムをすべて解読し、約2万1600個の遺伝子を見つけた。これらをヒトやホヤのゲノムと比べたところ、ナメクジウオが最初生まれたことが確認できた。
   研究リーダーの一人、京都大の佐藤のりゆき教授によると、遅くとも5億2千万年前、脊索動物の共通の祖先からナメクジウオが分岐し、その後、脊椎動物に進化した。ホヤはその過程で分かれ、進化したと考えられるという。
ヒトの遺伝子の9割がナメクジウオにもあることもわかった。
   佐藤教授は「
脊索動物の進化と起源についてはこれで最終決着がついた。もう新たな学説は出ない」と話す。

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         メキシコ湾の貧酸素水域拡大の原因とその影響

7月17日の米国環境記事より。
      2008年のメキシコ湾の貧酸素水域はニュージャージ州(=東京都)よりも広い22,000km2で、2006年の17.000km2から大きく拡大し、18年前の1990 年の2倍となっている。この急速拡大の原因として、窒素肥料やリン酸肥料を用いた
トウモロコシ生産、大豆生産の急増があり、エビ・カニ漁への影響が懸念されている。今年のトウモロコシ生産量の3分の1はエタノール原料で、昨年より33%増となっている。
     中西部の農場で使用される
肥料が雨水によりミシシッピ川からメキシコ湾に流入し、海面を覆う海草を大繁殖させ、海底の生物に酸素が届かなくなっている。また、海底に沈んだ海草が腐り、バクテリアが分解時に消費する酸素が水面から供給される酸素よりはるかに大きいため溶存酸素濃度が低下している。
本年4月−6月にメキシコ湾に
流入したリンは平年の85%増となっている。
     
雨水を土壌にとどめるには多年生作物の生産拡大が必要で、新品種の多年生トウモロコシの開発により畑地が露出して洪水を引き起こさないようにしなければならない。(米国海洋大気庁、ルイジアナ州立大学、ルイジアナ州内各大学の海洋研究科学者)

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     サクラマス・品質上々、春の一押し    朝日新聞・朝刊 08.04.17
                               魚市場歳時記・中部水産 神谷 友成

   魚介類を購入するときの優先順位を本音で思い浮かべてみたら、一般の消費者は第一が食べたいもの、続いて値段、産地、最後に旬。業界筋なら旬、鮮度、売れ筋、値段、産地、漁法と選択肢も優先順位も変わる。水産市場の担当者なら、さらに航海日数や漁獲の船名、全国の漁模様なども。
   魚を扱うプロが特に気にする漁獲方法について考えてみると、鮮度が同じでも「漁法の違いは品質の違い」に結びつく。たとえば一本釣り漁法は、海中から船上まで生きたまま一気に引き上げる。品質は最高に良いが、一度に大量漁獲出来ず、高額になる。一方、底引き網漁は海中に沈めた網を引くため、網の中に圧力が加わり品質がやや落ちる。その代わり一度に大量に漁獲出来てお値打ち。
   最近は、底引き網を揚げるときに、大量のゴミも引き揚げる事が増えてきた。流木、漂流物、レジ袋など。漁業者は資源の減少に加えて水揚げ時のゴミ問題にも頭を痛めている。定置網漁は、魚の通り道に網を仕掛けるもので、網漁の中でもリスクが少なく品質も良い。
   ちょうどこの時期、定置網漁のサクラマスがリーズナブルな価格で出回っている。この塩焼きは絶品!!。水産市場一押しの春の味だ。

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            荒子川(名古屋市中川区)で熱帯魚が大量死   朝日新聞・朝刊 08.04.16

  名古屋市中川区を流れる荒子川の中柳瀬橋から筋違橋の約1キロの間で15日、体長5〜10センチの熱帯魚ナイルティラピアが2〜300匹死んで浮かんでいるのが見つかった。
  市の検査では水質や有毒物質は検出されず、その原因は分かっていない。
この魚はもともとアフリカのナイル川流域の魚だが、食用に輸入されたものがなんらかの理由で荒子川に放され、繁殖し居ついていた。
    ナイルティラピア
  滋賀県水産試験場提供
  環境省外来生物対策室などによると、ナイルティラピアは62年に初めて中東から輸入された。主に南日本で養殖され、味がタイに似ていたことから「イズミダイ」などの名で刺身用に販売されていた。その後、養殖は下火になったが、沖縄などでは河川への定着が確認されている。
  もともと熱帯魚のため、冬場に水温が低くなると死んでしまうが、荒子川には周辺の工場から暖かい排水が流れ込むため、生息地になったらしい。
  体長30センチほどに成長するものもいて、釣りに来る人もいるという。
ナイルティラピアは環境省が指定する「要注意外来生物」のひとつになっている。
                                              (久土地亮・記者)

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           大量のオニヒトデ・黒潮が運ぶ       朝日新聞・朝刊 08.04.09
          サンゴ食害、沖縄から本州へ
   
沖縄でサンゴの天敵「オニヒトデ」が大量発生すると、幼生が黒潮に乗って本州や四国にまで押し寄せ、被害が飛び火することが、東京工大・灘岡和夫教授(沿岸環境学)らの研究で分かった。
   和歌山県・串本などの沿岸では近年、オニヒトデによるサンゴの食害が問題化している。沖縄から流れ着いた幼生が引き金になっている可能性が高い。
   オニヒトデは直径30センチ前後になる大型のヒトデで、体は毒のある鋭いトゲに覆われている。大発生すると、その海域のサンゴを食べつくし、壊滅的な被害を与える。沖縄県の石垣島や西表島の周辺では現在、オニヒトデが急増しつつある。環境省調査では海底で目撃される個体数は06年度の約7倍。20年ぶりの大発生だ。
   5〜7頃生まれた幼生は海中を漂いながら2〜7週間生き続ける。石垣島や西表島の周辺海域で発生したオニヒトデの幼生は、年によっては5週間ほどで四国から紀伊半島南岸に到達する。
   沖縄にオニヒトデが今後も増え続けた場合、大量の幼生が本州沿岸に襲来する可能性は高い。「黒潮は、まるで海の中の高速道路、オニヒトデの幼生を本州付近まで一気に運ぶ」 と灘岡教授は言っている。(取材記者・山本 智之)
 

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            春の風物詩・コウナゴにも異変    朝日新聞・朝刊 08.04.07
                               魚市場歳時記・中部水産 神谷 友成

   愛知県の春の風物詩、コウナゴ漁も州場bbを迎えた。瀬戸内、伊勢湾、福島県沖と漁場を変えて北上するのが例年のパターン。
   今年がいつもと違うのが漁期に起こった明石海峡でのタンカー事故。淡路の漁は早めの終結を強いられた。淡路名産「クギ煮」は愛知県産でまかなわねばならなかった。
   3月2日に始まった愛知県での漁は、すでに十数回を数えた。例年より高い海水温度のせいで、漁は愛知県で少なく、福島県が大量との予想が的中しそうだ。
   日間賀島のぎぃ業者によれば、例年に比べ色が茶色っぽく、脂のりが良い。作りたてなら「でらうま!」だが冷凍保存すれば「冷凍やけ」といって、変色を伴った品質劣化を起こす原因に。
   コウナゴ漁は期間限定なので、保存するのも品質管理の重要な部分。脂の乗った愛知県産は美味しさの反比例で、冷凍保存には不向きだ。最近の流行は「無添加」。この時期、茶色に見える姿は素材の色で、「やけや劣化」ではない。

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            師崎港にボラの子 大群で襲来!         朝日新聞・朝刊 08.03.13

  南知多町の師崎港に、ボラの若魚(イナ)の大群が押し寄せている。
ヘリコプターで上空から見ると、灰色がかった銀色のウロコが太陽の光に輝き、青い海とのコントラストが際立っていた。
  フェリーや高速船を運航する名鉄海上観光船師崎営業所によると、群れは1月中旬ごろから集まり始めた。
  岸壁から沖にかけた約50メートル、幅約89メートルの海面は「事務所から見ても、海が黒く見える。タモですくえるくらい魚がいます」。
  県水産試験場漁業生産研究所(南知多町)によると、イナの群れは水温に応じて移動しているとみられる。「現在は港内が適温なのではないか。水温が高くなると外海に出てゆくだろう」と話している。
                http://mytown.asahi.com/aichi/news.php?k_id=24000000803130001

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     堀川でボラ大量死・・ヘドロ影響?・・遠い清流  朝日新聞・朝刊 08.03.04

  名古屋城築城の石材などを運ぶため、掘り返して作ったといわれる、名古屋中心部を南北に流れる人口の運河・堀川で2月下旬から数千匹のボラが死んで浮かんでいるのが見つかった。
  「潮の満ち引きで川底のヘドロが巻き上げられ、水中の酸素が不足ぢたのでは」と市側の見解。
  昨年4月、木曽川から導水を始めた結果、水質は改善しているが、依然として川底にはヘドロが残る。堀川が清流と呼ばれるのはいつの事か・・・まだ時間がかかりそうだ。
  現在、堀川では水質改善のため、昨年4月から3年間の実験として、猿投橋南の地点で、木曽川から0.4トン/秒の水を流している。また、主な水源である下水処理水の水質改善や、94年からは1メートルも積もったヘドロを取り除く河底掘削もしている。
  昨年9〜12月の水質調査で水の汚れをあらわす
生物科学的酸素要求量の平均値が、北清水橋以南の6ヶ所で1リットル当たり2.3〜1.6ミリグラムで、昨年同期より0.7〜2.2ミリグラム改善されている。
一般に
3ミリグラム以下では魚は生きられないと言われる同じ6ヶ所での溶存酸素量は7.9〜4.3ミリグラムだった。
  同市担当窓口の堀川総合整備室では「導水とヘドロ除去でずいぶん改善されている」と言っているが、ヘドロの除去作業はまだ終わってはいない。
  2月23日から3がつ2日までに、北区・黒川橋から中川区・松重橋までの広い範囲で数千匹のボラが死んで浮かんでいるのが見つかった。
同市公害対策課の簡易水質検査では
有害物質は検出されていないとのこと。
人口運河の堀川には、満ち潮になると海水が川をさかのぼる。

  同課では、大量死の原因について「水質は改善されているが、潮の満ち引きで川の水が行ったり来たりした結果、川底に残っているヘドロが巻き上がり、一時的に酸素不足の状態になったのでは?」と推測しているのだが。

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    中部空港・人口藻場が3年で丸裸・・・魚の楽園消える   朝日新聞08.02.14夕刊

  中部空港の藻場は、01〜05年度にかけて、空港西側・南側の護岸6,5キロにわたり、深さ4メートル、幅10メートルの平らな部分を設け、アラメ・カジメ・オオバモクなど多年生海藻の30〜40センチに育った母草約1千本などを移植して造った。
コンクリートブロックや海藻の幼生を付着させたロープなどを沈める方式だ。
これにより稚魚や小魚を育ちやすくする狙いだった。
  ところが、今年1月中旬に朝日新聞の記者が潜水して確認したところ、母藻のほとんどが全域で消えてなくなっていた。空港会社によれば、3〜7年は大丈夫のはずで寿命で枯れたとは考えにくいという。
  06年夏、空港の依頼で人口藻場の経過調査に潜ったダイバーの鈴木勝美さんによれば「当時は母藻がかなり茂っており、いろんな魚がいっぱいいた。豊かな漁場ができてよかったと思った」という。鈴木さんも今年に入って海藻が無くなっていることを確認しており「この海域には藻を食べるアイゴやウニがたくさんいるので、食べられてしまったかも」と話す。
  一方、空港会社環境グループは「大雨が降ると、木曾三川から大量の淡水が流れてくるので、一時的に塩分濃度が下がるのが一因かも」とも。
  「海藻の造成はやって見ないと分からない部分が多く、かなり難しい。初めからうまくいかなくても仕方ない」と海の環境問題に詳しい松永勝彦・四日市大教授。

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    エチゼンクラゲの発生源特定へ        08.02.13 朝日新聞・環境欄

  日本海に毎年のように流れ着くようになったエチゼンクラゲ。
それはどこで生まれどのように流れてくるのだろうか。根本的な原因はまだはっきりしないが、上流域にあたる
東シナ海や黄海の環境変化があると見られている。
地球温暖化や水質汚染、中国での巨大ダム建設の影響を指摘する声もある。
  エチゼンクラゲは5月ごろ発生し水温が下がると収束する。寿命は1年未満。
大発生は以前にも40年に一度の割合であったが、最近は毎年のように起きている。
昨年は7月に対馬付近で確認、その後日本海全域に広がり、秋には太平洋側の岩手県沿岸でも確認された。05年の大発生では太平洋側も含め各地で大きな漁業被害が出た。
毎年の海流の変化が日本海などの沿岸への流入量や時期に影響があるらしい。
  調査船での観測では
発生源は東シナ海に面した中国沿岸部だとしている。採取した資料に日本海のクラゲと東シナ海や黄海のクラゲのDNAに共通点があるからだ。
  中国側は自国が発生源とされることに抵抗感があり、昨年11月日中韓3国研究会で日本が費用を負担してでもDNA分析をと申し出たが、中国は難色を示した。
  一方中国長江流域に黒部ダムの200個分もある山峡ダムなどの建設が進み、黄河流域へ水を流す「南水北調」計画も進む。春に増殖する珪藻はダムのような止水環境では沈み上流で珪素を固定してしまう。下流では珪素が少なくなって、珪藻の増殖が起きにくくなり、春を過ぎても窒素やリンが残る。このため珪素を必要としない植物プランクトン、渦鞭毛藻が繁殖しやすくなる。すると夏にかけて
動物プランクトンが増え、クラゲの餌が豊富になる。
  エチゼンクラゲは1日に25メートルプール2杯分の海水に含まれる動物プランクトンを食べる。これと競合する
小魚・稚魚は乱獲で減っているし、クラゲはこれら稚魚や魚卵さえも食べる。更に水温上昇と中国の急速な工業化や生活排水汚染による富栄養化がクラゲにとっては好条件だ。
  このように様々な要因が複雑に絡むが、窒素・リンの増加や珪素の減少について更なるチェックが必要となる。

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            京の寒ブリ、一番の豊漁 富山を素通り?       Msn産経ニュース(生活)   08.1.28

     京都府沖の日本海で捕れる寒ブリが今年に入り、統計がある昭和55年以降、一番の豊漁となっている。漁業関係者は「多くの人に味わってもらえたのではないか」と満足げ。対照的に「氷見の寒ブリ」で知られる富山県では、例年の2割にとどまっている。
    京都府立海洋センター(宮津市)によると、今月4日から20日までに伊根町沖など2カ所の定置網で捕獲されたブリは
83トン。これまで最も多かった56年1月の80トンを上回った
    雷と強い風で海が荒れると豊漁になるという
冬の「ブリ起こし」が、京都府の沖合で1月初旬と中旬に2度あり、沖合にいるブリが沿岸に接近したのが原因という。
    海洋センターなど日本海沿岸にある府県の合同調査によると、
温暖化の影響で平成2年から日本海北部の水温が高い状況が続いた。このため、ブリが北方に居座って京都府近海まで南下するのが遅れがちで、漁は近年振るわなかったという。
      一方、富山県水産試験場の担当者は「ブリがどこにいるのか分からない。富山を素通りして京都に行ったということか」と嘆いている。
                       http://sankei.jp.msn.com/life/lifestyle/080128/sty0801282229010-n1.htm

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        道路脇に釣り針入りチーズ 食べた犬が怪我      08.01.23 岐阜新聞Web

   岐阜県高山市新宮町の市道で、道路脇に釣り針を包んだ薄切りチーズが2カ所に置かれ、飼い主と散歩していた犬が誤って食べ、けがを負っていたことが22日、分かった。
現場付近では犬を飼っている世帯が多く、この飼い主は「犬などにけがをさせるため、わざとやったのでは」と、高山署に届け出。同署では悪質ないたずらの可能性もあるとみて調べている。
   飼い主の男性(58)によると、男性の妻(54)が20日午前5時40分ごろ、犬を連れて散歩中、市道脇の田んぼのあぜに置いてあったチーズを飼い犬が誤って食べたところ、突然、「キャン、キャン」と鳴き始めた。チーズを見てみると、釣り針が包むようにして入っていたという。
   通り掛かった新聞配達員の車に乗せてもらって自宅へ帰り、犬を調べたところ、下唇と右前足に釣り針が1本ずつ刺さっていた。
    チーズに包まれていた釣り針は、6本の釣り針を束ねたコイ釣り用の通称「吸い込み」と呼ばれる針。針の長さは1本約1センチ。3本の針が外れており、うち2本が犬に刺さっていたが、あと1本は確認できなかったという。今のところ、犬は落ち着いており、命に別条は無さそうという。
    チーズは薄切りタイプで、一部透明なラップも付いていた。
           岐阜新聞Web ; http://www.gifu-np.co.jp/
                               
 釣り情報  ; http://www.gifu-np.co.jp/leisure/fishing.shtml

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  マグロ最高値は 607万円 築地初競り、5年ぶり水準  08.1.5 産経ニュース(経済
 
   威勢の良い掛声のなか、日本の台所、東京・築地の中央卸売市場で5日早朝、マグロの今年初の取引となる初競りが行われた。
   最高値は
276キロの青森県大間産クロマグロで、1本607万2000円(1キロ当たり2万2000円)。1本の値段としては5年ぶりの高値がついた。過去の最高値は平成13年の2020万円
   国際的な漁獲規制強化や、高騰する漁船の燃油代、経済成長を続ける中国などアジアでの需要急増など、マグロの入荷環境は厳しくなるばかり。こうした逆風を吹き飛ばそうと、熱気にあふれた競りが繰り広げられた。
   最高値のマグロの
買い手は、都内にも店を出した香港のすし店経営者
「初競りの最高値が香港の人に持って行かれるなんて聞いたことがない」と、場内には驚きが広がった。
   場内には国内や世界各地で水揚げされたマグロの初物約2900本が並べられ、競り開始の鐘とともに、値決めの声があちこちでこだました。
   築地市場のマグロは、昨年秋ごろから
スペインやクロアチアなどの養殖物の輸入が急減し、生鮮の海外産が前年比で平均2〜3割前後値上がりした。
世界的な乱獲が問題となった高級刺し身用のクロマグロやミナミマグロに対して、昨年から総漁獲枠の段階的削減などが始まったことが背景にある。
   日本では燃油高騰に耐えかねて漁船の廃業が増える一方、
消費量が拡大する中国がマグロを大量に高値で直接買い付ける動きも止まらない。活気のある初競りを横目に、「マグロはだんだん日本に入らなくなる。供給減で高値が続けば、日本の消費者の魚離れが進む」と危機感を募らせる市場関係者もいた。

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             海の110番・・「118」・・ を間違えないで!!
                                          間違い電話が 99%・・・・・
                                                               (1月19日付け・朝日新聞朝刊より)
        海の事件・事故通報の緊急電話「118番」が、今年で運用6年目を迎えるが、
        大半が間違い電話である事がわかった。
        
第4管区海上保安本部(名古屋市)が昨年(04年)に受けた118番通報は3万513件
         うち、99.1%の
3万254件が間違い電話だった。
         110番や117番と押し間違えるケースもあるが、
        着信と同時に切れるものや無言電話(いたずら?)が圧倒的に多く、
        なかには「アサリはどこに行けば取れるのか」などと緊急を要さない電話もあるという。
        海上保安庁が118番を設置したのは00年5月。
        設置以来毎年、4管では間違いなどの電話が99%を占める事態が続く。
        同庁全体でも、昨年11月までに受けた通報の99.3%が間違いなどの電話。
         このままでは「緊急時の業務に支障が出かねない」(4管)状態だ。
        
(編者注):我々釣り人にとって、緊急事態に最も頼りになる「118番」をよもや忘れる事もないが、
        ましてや、面白半分に、または悪戯心でかけてみるなどということは、厳に慎みたい。
        また、本当に必死になってかけなければならない事態にならないように、
        日頃から釣行時の自己管理に気をつけたい。

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   (平成15年度・・・’ 03年度)はこちらへ−−−>>
                                 
                          * 空港島の釣り・漁、10月1日より解禁 乱獲・保安に懸念
                              *  
河川に医薬品成分 排泄後に下水経由・生態系に影響も
                              *  磯焼け対策に水産庁が本腰
                                 * 田と川をつなぐ魚道整備・国交&農水省
                                 * 魚のメス化の主原因は女性ホルモン
                                 *  海の汚染を{あこや貝}が通報
                                 * マイワシ不漁の原因追求

                                 * スーパー海エビ開発
                                 * ヒラメのオス化
                                 * マイワシ激減!!
                                 * 水産庁が「外来魚封じ込め案
                                 * 海水温度で漁獲予報
                          
       *大物などウヨウヨ
                                
 * 外来魚ブルーギルの被害調査と駆除
                                 * 友釣り再生へ稚魚選別  
                                 * イタセンパラを守

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