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            越前鷹巣沖・ハラミマダイ 大漁節!!   04.5.16

                                                         (JOFI愛知・会員)田淵 稔

       日     時 :平成16年5月15日(土)
       船     宿 :越前鷹巣・アラタニ釣具店宮丸
       釣 り 場 :鷹巣港沖・大グリ漁礁
       同 行 者 :(JOFI愛知・植松、加藤)・大森
       釣     果 :マダイ(45〜66cm)   43枚

   「最近、鷹巣沖でハラミのマダイが釣れているのでどうかね」との植松さんのお誘いに、私は、オキアミ撒きの完全フカセ釣りはやったことがないので(専用リールと道糸もないし)、どうしたものかと迷ったが、「50〜80cm夢ではないよ」と囁かれ、アラタニのHPを開いてみると、本当に超大物がドカドカと載っているし、大マダイの強烈な3段引きの魔力には勝てず、遂に首を縦に振ってしまった。
   前日の夜はアラタニ釣具店に泊まり、期待と不安とイビキで眠れぬ夜を明かし、翌朝4時にセットした目覚ましのお世話にならず全員起床。
そそくさと、準備してもらっていたオニギリ朝食を持って、港に急ぐ。天候は、幸いにも弱い北西でべた凪の好天。
土曜日なのと、釣れてる情報で、船着場は釣り客がウヨウヨと乗船準備に忙しい。
       私たち4人は[宮丸]に乗ることになったが、この船頭は鯛釣りは鷹巣で一番の腕利きらしい。
「これは幸先いいぞ」と皆で顔見合わせてほくそ笑みながら、早速乗り込んで仕掛け準備にとりかかる。
釣り座は植松・加藤さんが大艫、大森さんが胴の間で、いずれも完全フカセ釣り。
私はこれが出来ないので、船頭さんの了解をもらって、なんにも釣れなくてもいいからと、ひとりミヨシに陣取り、日本海(鳥取浜坂・宮津)や尾鷲あたりの鯛釣りで実績がある、オキアミ籠の胴付き吹かせの大仕掛けを試してみる事にした。
はじめ、私の仕掛けを見た船頭さんは、びっくりしたような顔をして、次に「その仕掛けではここでは釣れんよ、竿と仕掛けを貸してやる」と親切に言ってくれたが、私は「釣れなくてもいいから今日はこれでやる」と我を張ってしまった。
5時一斉出船。珍しく穏やかな海を全速で走り、10分も経たないのにブレーキがかかったので、どうしたのかと思ったら、「ここでやる」という。[大グリ]という場所らしい。魚探を見ると、なんと60m水深で40m付近に大きな赤い魚影が映っているではないか。「これはなに?」と訊いたら、船頭こともなげに「鯛だ」と一言。ヒヤー・ビックリ。手馴れた操作で碇を落とし、さあ戦闘開始。
      後ろの3人は、撒き餌のオキアミを投げ込みながらリール糸を繰り出している。
私は、小型のカンノン籠にオキアミを詰めて、3m間隔5本針、枝素1ヒロ、下糸10m(全長25m).錘10号で放り込む。
風はなく、汐流に倣ってゆっくり艫流れの絶好の条件。なんとなく爆釣の予感で胸が躍る。
       しばらくして「来たッ」と植松さんの軟長竿が強烈な孤を描いて引き込まれている。続いて同時に加藤さんも竿をしならせてリールを巻いているではないか。訊けば80〜100m流したとのこと。二人が取り込んだのは、いずれも50cmを超える眩しい色の腹パンパンのマダイだ。
      私は胴付き仕掛けで、いくら送り込んでも100mは無理なので、半分諦めてはいたのだが、半分はヒョットしたら手前にも鯛は回って来るのではと思い、船頭に海底の状況を訊いてみたら、漁礁の周りは砂泥の平坦場だそうで、どうやら鯛たちは、ここで産卵のためにベッドインするらしい。そういえば、十数隻集まっている釣り船は漁礁を取り巻くように碇を打っている。だとすれば、根ガカリもなく、魚も広い範囲で回遊するはずだと、希望がわいてきた。
しかし、大艫のご両人は交互に快調に竿を曲げ、タモを延ばし、掬っては船板の上でドタンバタンと大型をあばれさせている。こちらはその音を聞き、竿の曲がりを横目で見て、焦りながらも「どうせ今日は試し釣りだから」と言い聞かせ
「でもヒョットして」と期待しながら、投入と送り込みを繰り返していたら、竿先がチョンチョンの小当たりの後グーンと持って行かれた。「よしヤッタゾ!」と思わず大声をあげてしまった。やはり読みは当たったのだ。
それからは、初めはおとなしかった大森さんも加わって、4人で無我夢中で釣りまくりの至福タイム。
10時過ぎに、少し北西が吹いて船がブレたので、碇を入れ直してからも釣れ続け、遂に植松さんが本日最長寸の66cmを取り込んだ。私は一投必釣で空振り無しという信じられないような釣りになった。
「もう全員クーラーに入らんぞ」とうれしい悲鳴も聞こえるなか、アッと言う間に沖上がりの11時が来てしまい、後ろ髪を引かれる思いで竿をたたむ。
       結局、陸にあがって検数したら、45〜66cmの型揃いで43枚あった。
各人成績は、植松さん12、加藤さん11、大森さん6、私14
皆さん大満足で、発泡スチロール函も借りて詰め込み、帰り道はルンルン気分だった。
特に私は、試し釣りが当たって満足度最高!!。
       折角、鯛たちの一年に一度の楽しみを奪ってしまった事に罪を感じたが、持ち帰って腹を裁いて、握りこぶし大の眞子・白子を煮付けで食べたら、この旨さには申し訳ないけど勝てない。又来年も行きたくなった。       

大型クーラー3杯の釣果 アラタニ釣具店の店先でぶちまけて
宮丸の船頭と感謝の記念撮影

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